【声優志望必見】“自分だけの強み”を見つける自己PR戦略

オーディション

こんにちは、元声優志望で現在は外資系コンサルタントとして働いているKotonoです。
今回は、「声優志望の方に向けた自己PR戦略」について解説します。
新卒採用でもよく聞かれる自己PRですが、声優を目指す人にとっても声優オーディションや事務所説明会必ず聞かれる、避けては通れない質問ですよね。
「自分は何ができるのか」に答えるための助けになれば幸いです。

この記事を読むと

  • 自己PRで絶対に避けたいNG例がわかる
  • 声優志望者ならではの強みの見つけ方を学べる
  • 新卒採用にも応用できる差別化戦略が身につく

こんな方におすすめ

  • 声優オーディションや事務所説明会で自己PRを求められる方
  • 新卒採用の面接や履歴書に使える自己PRが思いつかない方
  • 「自分の強みをどう活かせるか」を整理したい全ての方

それでは早速、具体的なポイントを見ていきましょう!


Point1:そもそも自己PRとは?

まず大前提として、自己PRの本質は「自分が相手に何を提供できるか」を伝えることです。
声優のオーディションでも新卒採用の面接でも、基本の構造は変わりません。
だからこそ、「自分の何を、どこで活かせるのか」を明確にしないと、せっかくのアピールがぼやけてしまいます。

要約
自己PR = 「自分が相手に提供できる価値」を明確に示すこと。

Point2:面接官はなぜ自己PRを聞くのか?

自分が相手に何を提供できるのか、を考えるにあたっては、「なぜ面接官や審査員が自己PRを求めるのか」を理解することが大切です。
声優オーディションでも就職面接でも、相手はあなたを短時間で知る必要があります。
自己PRはそのための“入り口”として、以下のような目的を果たしているのです。

  1. あなたの強み・特徴を短時間で把握したい
    どんな能力や個性を持っているか、相手側が効率よく理解するため。
  2. 配役や事務所・社内での活かし方をイメージしたい
    声優ならキャラクターとの相性、企業なら社風に合うかどうかを判断する材料とするため。
  3. コミュニケーション力を見極めたい
    自分の長所を的確に伝えられるかどうかは、声優でも社会人としても重要な自己分析の力・コミュニケーション能力の判断材料とするため。

このように自己PRは「あなたという存在の魅力を、端的に示す」ための質問です。
だからこそ“何をどこで活かせるのか”を整理しておく必要があります。

要約
面接官は、限られた時間であなたの強みや活かし方をイメージするために自己PRを聞いています。

Point3:絶対NG例から学ぶ差別化の必要性

「自己PRで何を言えばいいか分からない……」という方は、まずNG例を知るとヒントが見えてきます。

NG例① 見ればわかる内容のアピール

例:「笑顔が可愛い」「明るい性格です」

会えば一目でわかることばかりを強調しても差別化になりません。
面接官や審査員は、実際に会えば笑顔の印象や声の質などは把握できます。
わざわざ限られた時間のなかで、会えば自ずとわかることを言葉でアピールする価値は薄いです。

NG例② ライバルが多い分野で中途半端なアピール

声優志望でありがちな例:「歌が上手い」「アニメが大好き」

ほとんどが持っている/持ちたいと思っている強み・PRポイントなので、中途半端だと埋もれがちです。

「多くが持っている、あるいは持ちたいと思っている強み」だけをアピールしても、なかなか差はつかないのです。
これについては次の項目でで深堀していきます。

NG例③ 肩書きや実績だけのアピール(活かし方不明)

例:「野球で甲子園に出ました」「料理が得意で、飲食店でのキッチンのリーダーでした」

もちろん悪いことではありませんが、「それがどう声優の、あるいは希望職種にプラスになるか」を示せないと自己満足で終わりがちです。
一方で、うまく結びつけられれば“無駄な経験”は存在しないとも言えます。

また、ポテンシャルを評価する新卒採用や養成所でのオーディションでは、「あなたがどんな人なのか」を知りたいという側面もあります。
甲子園にでたり、リーダーを務める過程で、「どんな行動をしたか」「なにを考えたか」というストーリーを加えると強いPRになります。

要約
「みんな言いがちなアピール」「活かし方が不明なアピール」は埋もれやすいです。
差別化のためには“どこで勝負するか”を考えることが大切です。

Point4:誰しもPRポイントはある! “どこで勝てるか”を考えよう

まずはロールプレイをしてみる

ここで簡単なロールプレイをしてみましょう。

あなたのプロフィール
①現役東大生
②ピアノを3歳から習っている
③高校では放送部に入り、朗読をやっていた
④ボランティア参加が趣味(特に読み聞かせ)
⑤魚が大好きで、〇〇水族館の魚を全種類暗記している
⑥よく「声がいい」と言われる(知らない人からも)

手順①:それぞれどこで、どのPRポイントを使うか想像する

  1. 声優のオーディション
  2. 東大のミスコン
  3. 会社の新卒採用

手順②:どう相手に話すか趣味レーション

「声優オーディション向けには放送部の経験や朗読をどう絡めるか」
「ミスコンなら“東大生”である価値は?」「新卒採用で東大ブランドはどう活かせるか」
……といった形で、それぞれシーンごとにどのPRポイントを使うと効果的かを考えてみてください。

管理人Kotonoの考え

  1. 声優のオーディション
    放送部での経験・声の良さはPRになるかもしれませんが、実力は実演やボイスサンプルで問われるため、具体的な成果や工夫がカギです。
  2. 東大のミスコン
    東大生であることが条件なので、「東大生らしさ」や声の良さなどは武器になりそうです。
  3. 会社の新卒採用
    履歴書に書いているため、東大で何を学んだかは話題になるでしょう。ただし「東大生であること自体」は他にも大勢いる可能性が高いので、何をプラスアルファでアピールするかが重要です。

⑥「声がいい」は魅力的な要素ではありますが、主観的な部分が大きいため、「声優に必須の能力です!」と声だけで押し切ると説得力に欠けます。
声の良さはボイスサンプルで“活きた武器”として魅せてください。

こうしてみると、自分には色々な顔があり、アピールすべき強みが状況によって変わることが分かりますよね!
そこで、他の候補者との差別化を図るための方法を2つに分けて解説します。

差別化のカギ①皆が持つ強みであっても「自分だけの特別な領域」をつくること

よく「声優の自己PRで演技や歌を強調しても埋もれる」と言われるのは、皆がやっているからです。
東大生がわざわざ、東大生のコミュニティ内で「勉強が得意です」とは言わないのと同じ理屈です。
声優志望者にとって「芝居ができます」は当たり前ですし、実力はボイスサンプル等で判断されるため、NG例①・②に陥りやすいのです。

ただし、「超短時間で泣く演技ができる」「舞台演技だけは誰にも負けない」など、飛び抜けた“強烈な個性”がある場合は別です。
東大生の中でも、たとえ勉強というジャンルであっても「新種を発見した」や「高校時代に論文を発表した」といった実績を持てば、同じフィールドでもさらに頭ひとつ抜けることができます。

これは声優でも同様で、「他の声優志望者よりも飛び抜けた部分」を見つけ出せるかどうかが勝負のポイントです

要約
「みんなもいう強み」だけでは埋もれるので、もし主流の強みで勝負したい場合は、飛び抜けた要素をアピールしましょう。

差別化のカギ②“異種コラボ”で自分だけの武器を作ること

ここからは、“誰もが当たり前にやっている”強みではなく、自分が持っている別の経験を掛け合わせる戦略について紹介します。

いわゆる「異種コラボ」で、新しい価値を創出するイメージです。

1. 「別領域」の経験×声優(または希望職種)

  • バイリンガルの語学力 × 声優(例:沢城みゆきさん、木村昴さん)
    • 海外アニメや映画の吹き替えで強みを発揮できる
    • キャラクターの多言語セリフを自然に話せる
  • スポーツ経験 × 声優
    • スポーツ漫画やゲームのアフレコで、リアリティある息遣いや熱量を表現できる
  • イラスト・デザイン × 声優
    • キャラクターを深く理解するうえで役立つ。作品全体のイメージや演出にも積極的に関われる

2. 「趣味・特技」×「仕事や活動」

先ほどのロールプレイ例でもあったように、魚の知識ピアノなど、声優や就活と直結しないように見える特技でも、うまく掛け合わせることで強いアピールポイントにできます。

  • 例:水族館に詳しい → 「子ども向け番組のナレーション」「生き物をテーマにした作品での役作り」
  • 例:ピアノが弾ける → 「音楽系アニメ・ゲームでの演奏シーン監修」「イベント出演時に即興演奏で場を盛り上げる」

こうした“異分野コラボ”は、たとえ直接的に関係なさそうでも、使い方次第で大きな武器になります。

3. 組み合わせのヒント

  • 自分の好きなもの・得意なことをリストアップ
  • それを「声優(就活)」の場面で活かせるか考える
  • 直接的な関連が無い場合でも、要素を少しアレンジすれば武器になるケースは多い

:朗読ボランティアの経験

  • 声優としての表現力強化(子ども向け番組や企業VPなどで“聞かせる力”をアピール)
  • 企業面接でも「人前で話すのが得意」として役立つ

まとめ:あなたにしかない強みをアピールすることが最重要

  • 自己PRのポイントは「どこで勝てるか」を見極め、そこに絞ってアピールすること。
  • 声優志望なら、みんなが強調する“演技・歌”だけではなく、飛び抜けたスキルや“異種コラボ”を意識して差別化を。
  • 一見声優と無関係に思える経験も、うまく繋げれば大きな武器になります。
  • 結果的に、新卒採用の面接でもオーディションでも、他と被らない自己PRが完成しますよ。

次回予告

次回は「オーディションの場でどう自分自身を短い時間でアピールするか」を解説します。お楽しみに!


おわりに

いかがでしたか? 「どこにフォーカスして、どう伝えるか」を意識すれば、どんな方でも自己PRを強化できます。

上記のように、みんなが持つ強みでも“飛び抜けた要素”を追加する、またはまったく別領域の経験を掛け合わせるといった方法で差別化を図ってみてください。

  • ロールプレイで自分の強みを俯瞰しながら、オーディションや面接で“どれを活かすか”をチョイスしてみてください!
  • たとえ「自分には取り立てて特別な実績がない……」と思っていても、組み合わせ次第で強力な武器に変わることは十分にあります!

何をアピールするか迷った時は、今回の手順を思い出しながら整理してみてくださいね。きっと、あなたにしかない魅力を再確認できるはずです。応援しています!
あなたもぜひ“自分だけが出せる強み”を発掘して、オーディションや就職活動でアピールしてみてくださいね。応援しています!

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