こんにちは、元声優志望で現在は外資系コンサルタントとして働いているKotonoです。
前回の記事では、「自分だけの強みを見つける自己PR戦略」について解説しました。今回は、その自己PRポイントをオーディションの場でどう披露すれば効果的なのかを深掘りします。
限られた時間で魅力をアピールしなければならない声優オーディションや面接。
履歴書と同じ内容をダラダラ語るだけでは、せっかくの強みが相手に伝わりきりません。
この記事では、自己PRをわかりやすく伝えるための構成や注意点を詳しくご紹介しますよ。
この記事を読むと
- 自己紹介と自己PRの違いを正しく理解できる
- 前回記事で見つけた「自分の強み」をオーディションで活かす話し方がわかる
- 面接やオーディションの場で必須の“短い時間で要点をまとめる”コツが身につく
こんな方におすすめ
- 声優オーディションで自分の強みをどうアピールすればいいか悩んでいる方
- 「自己紹介」と「自己PR」を混同していて、話がまとまらない方
- 履歴書の内容は書けたけれど、口頭で上手く説明できない方
それでは早速、本題を見ていきましょう。
Point1:まずは「自己紹介」と「自己PR」の違いを把握する
「自己紹介と自己PRって何が違うの?」とよく聞かれますが、この違いを理解しないとオーディションでのアピールがぼんやりしてしまいます。
自己紹介=基本情報の共有
「名前や経歴などの客観的なプロフィールを手短に伝える」場です。
- 例:「はじめまして、○○と申します。大学では□□を専攻してきました」など
- 目的:相手があなたを認識しやすくする
自己PR=あなたを採用・合格させるメリットを具体化
自分の強みを掘り下げて、「オーディションや企業にどう活かせるか」をアピールする場です。
- 例:「私の強みは◎◎で、これまで××の経験から△△を達成しました」など
- 目的:相手に「この人と一緒に仕事をしたい」と思わせる
要約
自己紹介は「自分の基本情報」、自己PRは「自分の強みの活用方法」を話すものです。両者を分けて考えると、話にメリハリが出ます。
Point2:履歴書と面接・オーディションでの話し方の違い
前提として、履歴書(書面)に書いた情報を丸ごと口頭で説明するのは得策ではありません。
オーディションや面接では、短い時間で核心を伝える必要があります。
履歴書は“読むための情報”
- ある程度まとまった量を記載できる
- 面接官や審査員は、後からじっくり確認することも可能
面接・オーディションは“聴くための情報”
- 話を長々と続けると要点がぼやける
- 時間に制限があり、結論を早めに伝えないと興味を失われるリスクあり
- 相手は「その場のインパクト」を重視する
要約
履歴書で示した情報を、オーディションや面接では端的かつ印象的にまとめることが大切です。
Point3:自己PRのおすすめ構成〜前回見つけた強みを活かす〜
前回の記事で掘り下げた「自分だけの強み」を、実際にオーディションの場で披露するにはどう話せばいいのでしょうか。以下の基本構成を意識すると、伝えたいことが整理しやすくなります。
1.結論を先に
「私の強みは〇〇です」と最初に言い切りましょう。
いきなり時系列で話すよりも、「あなたが何を伝えたいのか」が明確になります。
2.根拠となる具体的エピソード
「どんな経験から、その強みが培われたのか」を説明します。
- 例:学生時代の演劇サークルでリーダーを務め、脚本・演出を同時に経験して得たスキル……など
- 客観的な成果や数字があると、説得力が増します
3.声優としてどう活かすのか
最後に、「この強みを声優としてこんな役や作品で活かしていきたい」とまとめることで、一気に“採用メリット”を想像しやすくなります。
- 例:「舞台経験を通じて獲得した表現力をアニメ作品のアフレコに活かし、キャラクターの感情を繊細に演じたいです」
話し方の例
「私の強みは、粘り強く取り組む集中力と体力です。
長時間の収録やリテイクが続く環境でも、最後までクオリティを維持することを意識しています。
学生時代には、演劇の公演に向けて1日8時間以上の稽古を行い、体力と集中力を鍛えました。
どんな環境でもコンディションを整え、安定したパフォーマンスを発揮できるよう心がけています。
声優の仕事においても、体調管理を徹底し、どんな状況でもベストな演技ができるプロでありたいと考えています。
要約
最初に「結論(強み)」を言い切り、根拠となるエピソードを示し、最後に「声優としてどう活かすか」を言及すると流れがスムーズです。
Point4:面接・オーディションで気をつけたい注意点
1.だらだら喋らない
限られた時間(1〜3分程度など)でまとめる意識を持ちましょう。時間が長く与えられる場合でも、盛り込みすぎると要点が見えにくくなります。
2.経歴を時系列で話しすぎない
小学生の頃から順を追って説明すると、相手は聞いているうちに「あれ、結局何が強みなの?」と混乱しがち。結論を先に述べ、必要に応じて“補足”する形がベターです。
3.履歴書と矛盾しない内容を伝える
履歴書に書いていないエピソードを話すのは問題ありませんが、全く違う方向性の話をすると不信感を与えます。書面と口頭に一貫性を持たせましょう。
要約
1〜3分にまとめられるよう練習し、時系列の羅列や矛盾を避けて“強み”を軸に話すことがポイントです。
まとめ:見つけた強みを「端的に」「具体的に」「活かし方明示」で披露しよう
- 自己紹介と自己PRを分ける:最初の数秒で基本情報を伝え、その後すぐ強みに入る
- 結論ファースト+エピソード+声優としての活かし方:3ステップで要点をわかりやすく整理
- 短時間で印象に残す:1〜3分程度のコンパクトな構成を意識。無駄に引き延ばさない
前回の記事で見つけた自己PRポイントを、今回紹介した構成に当てはめれば、オーディションや面接での説得力がぐんと上がります。
あなたの強みを最大限に活かして、「この人に任せたい」と思わせる自己PRを目指しましょう!
次回予告
次回は「声優オーディションで意外と見られている所作やマナー」を解説します。お楽しみに。
おわりに
今回は、前回記事で見つけた自己PRポイントを“どのように話すか”という視点で掘り下げました。
声優オーディションや面接は時間との勝負です。
自己紹介(基本情報)はあくまで入り口と割り切り、自己PR(強みのアピール)に重点を置きましょう。
結論を先に伝え、具体的な成果を入れ、どう活かすかで締めくくる……この流れが身につけば、限られた時間内でも濃いアピールが可能になります。
応援しています!