こんにちは、元声優志望&現外資系コンサルタントの管理人Kotonoです。
これまでの記事では、自分史やWill・Can・Mustといった内面にフォーカスする自己分析を中心にお伝えしてきました。
しかし、声優は「人に見られる・聴かれる」お仕事。自分では気づいていない長所や短所を客観的に把握することも大切です。
今回は、ジョハリの窓というフレームワークを使って、あなたの“外からの見え方”を分析し、自分史やWill・Can・Mustの作業をさらにパワーアップさせる方法をご紹介します!
1. なぜ“外からの見え方”が大事なの?
1-1. 声優は“客観評価”で仕事が決まる
- オーディションや書類審査など、プロデューサーやディレクターが「この人の声・キャラクターは魅力的か?」を判断
- いくら内面のやる気や思いが強くても、外から見たときにアピールポイントが伝わらなければチャンスを逃してしまう
1-2. 自分だけの“思い込み”に陥りやすい
- 自分史やWill・Can・Mustで得た結果があっても、実際の印象がそれと食い違うケースは珍しくない
- そこで、他人が感じる“あなたの特徴”を知ることで、より正確な自己分析ができるようになる
2. ジョハリの窓とは?
ジョハリの窓(Johari Window)とは、心理学者のジョセフ・ルフトとハリー・インガムが提唱した、自己理解を深めるためのフレームワークのことです。
主に以下の4つの領域(窓)に区分されます。

- 開放の窓(Open Area)
- 自分も知っていて、他人も指摘する領域
- 盲点の窓(Blind Area)
- 自分では気づいていないが、他人から見たら明確な領域
- 秘密の窓(Hidden Area)
- 自分は知っているが、他人には隠している領域
- 未知の窓(Unknown Area)
- 自分も他人も知らない領域
声優志望者にとって特に重要なのは、「盲点の窓」を減らすこと。
自分の知らない魅力や癖を知ることで、演技や自己PRをさらに磨けます。
3. 声優志望者向け:ジョハリの窓を活用する手順
STEP1:自分の特徴をリストアップ
- 声質や性格、苦手なことなどをざっくり書き出す
- 例:
- 「明るい声だと思う」
- 「落ち着きがないと言われる」
- 「メンタルが強い…と思う」
STEP2:周囲にフィードバックを求める
- 友人・家族・SNS仲間・養成所の同期など、信頼できる数人に協力を依頼
- 「私の強みや弱みは?」「話し方の印象は?」「どれが一番私にあっているキャラクターだと思う?」などを聞いて回る
- できればGoogleフォームやアンケートツールなどで簡易的にリストアップしてもらうと、客観的データが集まりやすい
STEP3:得られた意見を“開放”“盲点”“秘密”“未知”の4つに仕分ける
- 開放の窓:自分も知っていて、他人も指摘する領域
(この領域は、自己開示具合やその仕方によって人それぞれ!)- 名前や性別、年齢などのわかりやすいプロフィール
- 考え方や趣味などの価値観
- 盲点の窓:自分では気づいていないが、他人から見たら明確な領域
- 口癖、話し方などの無意識的な行動(実はすごく早口など)
- 意外な長所・短所(リーダーシップがあるなど)
- 秘密の窓:自分は認識しているが他人には隠している
- 人に知られたくないコンプレックスや悩み、失敗体験などネガティブな側面(実は人前が苦手、身体表現が苦手など)
- 未知の窓:誰も知らない領域
(今は意識しにくいが、新しい挑戦や経験で浮かび上がるかも)- 自分でも自覚していない長所や能力
STEP4:盲点を減らすためのアクション
- 他人からの評価に意外な発見があれば、演技レッスンやPR文で活かせるか検討
- 例:
- 「ナレーションに説得力がある」と言われた → ナレーション案件を意識してボイスサンプルを作る
- 「実はすごく落ち着いていて大人なように聞こえる」と言われた → 自分が思うより年齢層の高いキャラや、シリアス役も似合うかも?
STEP5:秘密の窓を必要に応じて“開放”する
- 自分が隠してきた部分(例:コンプレックスや恥ずかしい特技)をあえて見せることで、キャラの幅が広がる可能性も
- もちろん無理にさらけ出す必要はないが、声優としての武器になるなら積極的に活かすのもアリ
4. 自分史やWill・Can・Mustとの併用
- 自分史で「過去の経験やルーツ」を見直す → 「なぜ声優?」を考える
- ジョハリの窓で「周囲が見るあなたの強み・弱み」を知る
- Will・Can・Mustで「これから何をやりたいか」「何ができるか」「何をする必要があるか」を具体化
このように各手法を組み合わせると、内面と外面両方からの分析が可能に。
最終的にはプロフィール作成やオーディションPRにおいても、自分の魅力を客観視しつつアピールできるようになります。
5. まとめ
- 声優は“見られ、聴かれる”職業。外からの見え方を意識することが必須。
- ジョハリの窓を使えば、自分の知らなかった長所・短所を発見できる → 演技や自己PRの幅が広がる。
- 自分史やWill・Can・Mustと組み合わせて、“内なる思い”+“外からの評価”を総合的に捉えよう。
次回は、ジョハリの窓で得た気づきをプロフィールやボイスサンプルに活かすヒントなど、具体的なアウトプットへの落とし込み方を解説する予定です。
「こういう意見をもらったけどどう活かせばいい?」といった疑問があれば、ぜひコメントで教えてください!
それではまた次回お会いしましょう。
声優への夢を応援しています!